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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2011年05月16日

熊野古道2(大雲取越)

5/10 雨予報。
6時過ぎ宿から滝の見える所まで散歩 
青空に神の恩寵!と感謝。
8:00出発 →急な石段を登り、那智山青岸渡寺参拝
大雲取越 14.5k 7時間 予定。
静寂の古道へ踏み込む 

1cmに満たないコメツツジをゲット。
綿密な計画でリーダーは黙々と行く。決して速いとも見えないが着々と進み、二番手の歩みを背中で感じて調節している。
「登りは絶対に話しかけないで!」と毎回宣言している私は体力に自信がないこともあり、
また一歩一歩踏みしめながらその時の山の土や植物と対話するのが好きなのだ。
30分毎に大中小の休憩が入る。
最初の30分程苦しいものはない。

那智高原公園まで持ちこたえられず小休止。やがて公園に入り開けた現代の空気を吸う。
時折ポツリ,ポツリと当り始めたが、まだ晴れ間に頼って前進。


公園を抜け、雨具装備しようかするまいか? 思案しながら更に古道に踏み込む。

登立茶屋跡→ 舟見峠(883m)→ 地蔵茶屋跡 と進むに連れて結構な雨。


チシマザサの多い熊野古道だが舟見峠の札の周囲は熊笹。
地蔵茶屋跡でお弁当。雨の中でお弁当。
濡れて、足元の滑る山道で「何してるんだ?」... 雨に煙る古道は更に幽玄の極致。
神代の世界に誘われるかの如く、憑物に操られるようにひたすら歩く。

通気性のある登山用雨具のゴアテックスとはいえ、上下装備すると熱い。
デジカメゲットも出来なくなった!

汗と雨とでびしょ濡れ状態。



昔は茶屋から船が見えたのだろう「舟見茶屋」は解るが。なんで紀州で越前峠?
ま、訳はいいか!
それよりも苔むした茶屋や砦や樹木はいかにも南方熊楠の粘菌と結びつく。
こういう大自然に呼吸していると宇宙観、宗教観 全て熊野のお山に支配されるだろう!
明るくノーテンキな世界観には至らないだろう。

9時間かけて小口の自然の家に到着するころは夕暮れ。
一日中夕暮れだった気がする。
古道を離れて雨の叩き付ける舗装道路を歩いた僅か10分は苦しかった。
標高883mで大した事はないが、登ったり下ったりのくり返しで26825歩を記録。
直ぐ湯に浸かり疲れを取る。
洗濯機&乾燥機の有難いこと!省エネは一時休眠。
明日は小雲取。  

Posted by jun1940 at 14:37Comments(2)名無し会