さぽろぐ

自然  |その他の都道府県・海外

ログインヘルプ


スポンサーリンク

上記の広告は、30日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  
Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2011年05月18日

熊野古道4 熊野本宮大社と八咫烏

熊野本宮も雨。
温かいコーヒーは欲しいが、一先ず本宮にお参り。

重い足に叱咤激励して石段を登る。滑らないように登る。
祈願事は山ほどある。厚かましく次々と祈願。


テントの売店で八咫烏の手ぬぐいをゲット。
今回は何も買い物をしなかった、する場所が無かった旅だ。
売店があっても雨の中で荷物は増やさなかっただろう。
紅染めの部分に色々説明がある。不思議な形の八咫烏。
初日に八咫烏神社をおまいりしたが、以後三本足のカラスが付きまとう。

熊野三山では「烏=ミサキ神(死霊が鎮められたもので神使)」
八咫烏は太陽の化身。神武天皇の東征のとき八咫烏が熊野から大和の国へガイドしたとか。
奇数の3が太陽を表すのだが、中国にも高句麗にも八咫烏神話がある。月に兎、太陽に烏。同じ民族に通じる神話としてうなずける。

ギリシャ神話の烏座の烏は3本足。アポローンの烏。元は白かったが神の怒りを買い黒にされた。
ケルト神話ではネヴァンは戦の勝利をもたらす女神に一柱。ワタリガラスの姿で戦場を飛び回る。
ソロモン72柱の悪魔エゴティアもララスの姿。
北欧神話オーディンに付添う一対のワタリガラスのフギンとムニンは「思考&記憶」

東西を問わず烏が神話の世界に飛び交うのも興味深い。
英語ではraven つまりワタリガラスは死霊を象徴。
crowも烏。 the Crow となれば星座の「烏座」。
文中にcrowではなくraven が出て来ると何となく意味深... と構えていたが。

湯の峰温泉で手足を伸ばし、無事下山を祝う。
会の世話役はいつも細部にわたって実に綿密に計画をたててくれる。
有難い仲間だ。

客にカリフォルニア出身の若者が1人で夕食をとっていた。
ravenとcrow の事を聞いてみたかったが場違い?と呑み込んでしまった。
山歩きには寺社が付き物。寺社には神話、伝説が豊富だ。
これまた山歩きの楽しみでもある。


  

Posted by jun1940 at 11:28Comments(2)名無し会