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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2014年08月22日

冷静なつもりでも乳癌

♫Ave Maria♫ 
先月から歌い始めたシューベルトのAve Maria ...... 音は取れた、ドイツ語もまずまずクリア〜

8/4 のレッスン前にすみれさんに「やっぱり歌っていたい!」と訴える。「そうだよ、歌っていなきゃだめよ!」 
イザレッスン! 太田先生が歌い出しから首をかしげ、ダメダシを繰り返す。
どうしたんですか!
 声が身体から離れていないじゃないですか!
どこみてうたってるんですか? — 先生を見て歌っています ー 
ウソですよ、何か別のモノを見て、ちゅうか、考えて歌ってますよ。(本心口にしたら自分の砦がこわれるじゃないですかー と心で叫ぶ)
集中して歌ってみる ーーーー 
いいちゃあ いいですけど、旦那藝に逃げちゃダメです。 音楽の高みがほしいんだよね〜
Ave Maria はどんなイメージですか? ーーー つかみ所がありません、救ってくれるか解らないから
つかみ所がない〜... そうだね〜
困り顔の先生は真剣に部屋中ウロウロ歩き出す... 「今日はこれで終わり!」

7/27(日)朝右乳房のしこりに気づく
7/28(月)home-doctorへ駆け込む。診察後 エコー予約。
     医者と婦長が真剣な顔で「最後の乳癌検診は?」
7/29 エコー。画像で説明を受ける。開業前は癌センターにいらした先生でありがたい。
     癌センターの予約を取って下さる。
     治療は全てに最優先するベシと。
     心配し過ぎてないけません。
     楽しい事をして,楽しい事を考えるのですよ... と婦長に念をおされる
8/6 国立癌研究センター東病院 9:00予約 紹介状を出す。

冷静に対処し予定をキャンセルして身を軽く準備する。連絡相手の驚きに反比例して、その都度「私は冷静よ」と言い聞かせる。
そして考える。 家族の事はさておき、何がしたいだろう? .... そしたら歌。
癌センター行きを直前にした個人レッスンは貴重な体験だった。
声は心。心はごまかせないないのだ。
黙で通しはしたが。

初診日から、さっそく検査開始。
初日は夫の送迎だったが、検査後運転可とわかり、自分で往復。自宅から5〜6km。
採血、X線、エコー... 毎日毎日よくぞこんなに検査があるものだ。

8/20 検査結果 乳癌。転移無し。5年ものの乳癌。
入院手続きなど完了。医師団の会議の治療法決定待。

生検で太めの針で組織を採取したあとが無惨な色になっているが、食欲満点、体調良好。
子供、妹、友人に報告。
皆様からご心配を頂き、励まされ、幸せ気分のjunjun.
乳癌経験者でカウンセラーの義妹4 と電話。話していると心が包み込まれてくる。

この状況で 今月末の訪問コンサートでAve Maria を歌うようにと、自分の声調子の不十分を理由にすみれさんから依頼された。「歌から元気を掴め〜」との心遣い。感謝して受けることにした。
8/18 のレッスンには先生に癌報告し、あらためてAve Maria をみてもらった。
 声が出た! 心底 冷静に 歌の世界に入れた。

添付はBartolome Esteban Murillo のマリア像。私の好きなマリア像です。
歌は苦境にある乙女が洞窟の中でマリア様に救いを求めるアリア。シューベルトのオペラ「湖上の美人」より。




 

  

Posted by jun1940 at 10:40Comments(3)乳癌