演奏会-Stabat Mater

jun1940

2008年03月16日 11:10

東京Opera-City リハーサル室 14:00集合。
早めに新宿に着き、晴れ間でもあり甲州街道を初台に向かってブラリブラリと歩く。
適度な運動で身体を温めておく方が声が出るのだ。
初台のオペラシティーに着いても十分余裕があるので高層ビルの周りを一回りする。


本日は東京City-Filの定演。ドヴォルザークのスタバトマーテルを唱う。
次々と子供を亡くしたドヴォルザークがその哀しみと天国への祈りを哀しみの聖母マリアへの呼びかけと祈りで表現している作品。
クリスチャンではなくてもが愛するヒトを喪う哀しみと平安への祈りは同じだ。
手続きをしてPassを付け楽屋へはいる。

ほぼ一年かけて練習したスタバト!書き込み、消し、付箋を付けたり外したり。
チェコ−フィルのCDを愛用していたのだが、そのチェコについての随筆集を友人(著者夫人)から送られ、これまた愛読。
ドヴォルザークやCDのソリスト ’ペーター’のことも書かれている。曲の雰囲気を深めるのに興味深い著書だ。



マエストロと合唱指導先生から練習ごとに学ぶ事ばかりで、感動をくり返し、演奏会には頂点に達した。
高い三角の天井空間に祈りを歌い上げる最終章では団員が涙してどうする! ...といいきかせながら熱していった。
美しく、ドラマチックな曲!

以前仕事でバロック絵画に深入りしていたことがあった。
教会のバロック絵画とバッハなどのバロック音楽を「なんて威力のある効果的なアドヴァータイズメントだ!」とクールに賛美していた。
それが今回はすっかり乗ってノメリ込んで熱くなってしまった。
もちろんドヴォルザークはバロックではないが、国民楽派の土っぽさ(と友人が表現していた)が日本人の心をさらに揺さぶるのだ
ろう。
いずれにしても聴覚や視覚、人の心の共鳴は時代を超え、民族を超えて共有のものである事にさらに感動する。
この感動の為に唱っているのにちがいない。一昨日の興奮は未だ覚めやらず!
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