若狭小浜の明通寺2010秋

jun1940

2010年10月27日 18:27

2010.10.22
6月以来、行けなかった舞鶴へ向う。
ottoも同行し、さらに彼の友達も行く事になった。
5時出発。荻窪でMr.Kをpick-up。順調だった道路情況だったが甘かった!
目的地まで5kmで動きの取れない渋滞。予定より30分遅刻。but 朝のラッシュ時だからまずまずだろう。
中央高速は快適。我らが専用道路。
小牧→米原→北陸道:木之本→琵琶湖湖畔→小浜
小浜で明通寺に立ち寄る。
坂上田村麻呂が建てた寺。
国道から10分程海から離れて山に入ると、鬱蒼とした山中に静かに立つ。
大同8年(806年)堂塔創建。気の遠くなるような世界。
国宝の薬師如来、降三世明王、深沙大将の像を安置。
お坊様に歴史や仏像のお話を本堂で伺う。
屋根の葺き替えの寄進用紙に記入した後、願い事の欄に戸惑った。夫婦で戸惑った。
願い事がありすぎる。余りに切実な事を私事を記入するには恐れ多い気がするのだ。
結局「世界平和」などと立派な事にしてしまった。
そしてお賽銭箱にはもっと小さなチャリン... と音の出るものを投じて、安心して次々と祈願した。
小さな小さな1人の人間の小さいけれど切実な祈りを。



改修後300年の本堂は最近の近代的なチェックで一部のズレも生じていない事が判明とのこと。
ご住職自身が日本の建築技術の素晴しさに感嘆なさっている。
雪深く海風も荒れる日本海に面したこの地の揺るぎない建築。
また天然記念物「かやの巨木」樹齢500年 がどっしりと根を張っている。
木肌に両手をつけてまた祈りたくなった。
私は小浜の古刹が好きだ。
訪問者は少ないが、行き届いた手入れとひっそりとしかも気品漂う寺が多いのだ。
若き日に人生の夢を語りながら一緒に訪れた友を思い出す。
今病に伏している彼女にあとで電話をかけよう...

夕食前に母を見舞う。
おだやかな姿に胸を撫で下ろす。

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