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2010年04月21日

丹後で「脱魂遷都法要」

丹後で「脱魂遷都法要」 4/19 東舞鶴の実家から岩滝口に向う。穏やかな由良の海岸線。
丹後大宮の妹と岩滝口で合流。

両親の出身は丹後の国。
天の橋立の内海に面した縮緬の町岩滝は母の生まれた町。
岩滝から更に丹後半島を走ると日置。父の先祖の村。どちらも現在は宮津市。
父は三男で養子に出たが、実家はその後、絶えてしまった。
私は3姉妹で皆嫁いでしまったので我が実家も母で途絶える事になる。
つまり私たち姉妹は父の実家、自分たちの実家、そして嫁家の3つの墓を守っている。
つまり「お金持ち」ならぬ「お墓持ち」。
故郷を遠く離れた今、先の事を考えると「整理」せねばならない。
今回父の実家のご先祖様を舞鶴の実家の墓地に同居させることにした。
両方のお寺さんとの話し合いがやっと整ったのだ。3年がかりの運びだ。
今回は「脱魂遷都法要」が目的。
妙圓寺のご住職に墓の魂を抜いていただく法要。
暖かい日射しを背にして妹も私も温和な祖父と過ごした日置の日々を思い浮かべる。

夏休みには妹と独り住まいの祖父のもとで過ごした。
海水浴、夜空の流れ星、新鮮な野菜にお魚。
丹後で「脱魂遷都法要」 丹後で「脱魂遷都法要」

眼下に広がる海にはゆったりと船が行く。ミカンがタワワになっている。
「ミカンの花が〜」の童謡が浮かぶ風景だ。
法要後はご住職と歴史話や世間話に花が咲く。
この墓地は元禄年間にでき、海には北前船が立寄り村は繁盛していたそうな。
墓標に「一色家」や「田井家」など古の物語を彷彿させる名が幾つもある。

裏山深くに「お玉さんの宿」があるのを尋ねると、お玉さん「細川ガラシャ夫人」は田辺城のある舞鶴の海から船でこの日置の浜に運ばれて山中で隠棲されたとのこと。
「田井家」の墓標に十字が刻まれているのが目に付いた。
宮津の教会や教育に尽くされたクリスチャン。
舞鶴のカトリック教会とも繋がるが、どちらにも「隠れキリシタン」の史実はないらしい。

再度訪れることもなかろうと言っていたのだが、「また御住職のお話を聞きたいね〜」とどちらからともなく言う。

年来の気がかりを払拭するには最高の春。
妹共々肩の荷がおりた。次世代に頼むのは難しい「お墓持ち」。
満開の山桜の下に佇み、想い出溢れる潮風をお腹いっぱい吸い込む。
親戚へ挨拶を済ませて妹の車で天の橋立まで送ってもらった。

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Posted by jun1940 at 12:13│Comments(6)family
この記事へのコメント
junさん
こんばんは!
肩の荷が下りた・・・という表現。
悪くないね。一つ一つ片付けていくしか
ないしね。

母の肩の荷はまさにそれ。
結局私がせねばならない。私の子供たちには
頼めない。
Posted by machan at 2010年04月21日 23:52
machan
同じ心境。
同じ町に生まれ育って、嫁いで~~~でなければ、出来ない事。
世の移り変わり。
Posted by jun1940 at 2010年04月22日 00:22
穏やかな由良の海岸線 junさんのご両親の故郷って素晴らしいですねえ。
鄙びたふるさと、花咲く故郷。
憧れますね、jijiiも一度は訪れて見たい。
Posted by jijii at 2010年04月22日 10:12
jijiiさま
大江山を越えると京の都
由良が浜で安寿は塩汲み
百人一首の世界です
是非 いらして下さい。
Posted by jun1940 at 2010年04月22日 10:59
故郷は遠きにありて・・・
お隣のご主人の故郷も宮津です。
80歳近くになり、故郷に行く回数も減って来たと言います。
宮津には妹さんが一人実家を守っていると言います。
いずれ、帰りたい。帰って故郷で暮らしたい。
そう考えたこともあったそうですが、
『住めば都』なのでしょうね。
Posted by nonkoge at 2010年04月22日 18:23
nonkogeさん
宮津の方ですか!
住めば都ですね。
故郷は諸用続出で往復しています。
ほとんど景色をじっくり眺めるヒマはありませんが、デジカメ片手に何かをゲットしたくてキョロキョロ歩いているのが故郷です。
ゲットした映像は帰宅後じっくり。
Posted by jun1940 at 2010年04月22日 20:35
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丹後で「脱魂遷都法要」
    コメント(6)